居酒屋なのにラーメンも本格派!同業者から愛されるお店『天酔』

相模原駅南口から徒歩2分。韓国料理店やベトナム料理店などが立ち並ぶ異国情緒が感じられるエリアにひときわ目立つ店構えの建物が。ここが今回紹介する居酒屋『天酔(てんすい)』です。

同業者から愛される居酒屋

店主・天野 充さんを酔わせたいがために名付けられた店名だそうですが、下戸であるため天野さんはお酒をまったく飲みません。居酒屋店主としては珍しい部類かと思いますが、料理の腕前や目利きは本物。その証拠に、他の飲食店や夜のお店の人がこぞって通う店なのです。

よく同業者から支持されているプロの音楽家のことを『ミュージシャンズ・ミュージシャン』と言ったりしますが、それの居酒屋版だと思ってください。言うなれば天野さんは『料理人ズ・料理人』ってところですかね?笑

お店を入って左側にカウンター5席、右側に6人がけのテーブル席が2卓。奥に進むと暖簾やすだれで区切られた、いい雰囲気の小上がり席が4部屋分。そして完全に仕切られた個室が1部屋と、いろいろな使い方ができるレイアウトとなっています。カウンター席に座ったらお話しながら飲めますねと言うと「僕でよければいくらでも話しますよ」と笑う天野さん。

質の良い鮮魚に牡蠣!相模原の食材も◎

天酔のメニューはこちら。『サラダ』や『刺身』『焼物』という分け方はわかりますが、『豆腐』や『玉子』という分類はあまり見たことがありません。天野さんに聞くと、豆腐は相模原産の大豆『津久井在来大豆』を使った豆腐、卵はこちらも相模原産『津久井ふるさとたまご』を使っているとのこと「なるべく相模原の食材を使うようにしている」と話す天野さんから相模原愛の強さを感じました。

『刺身盛り合わせ(1〜2人前)』1,738円

大きなお皿で出てくる、迫力がある『刺身盛り合わせ』。相模原周辺で魚を扱う飲食店がこぞって買うところから仕入れていると話す天野さん。この日の盛り合わせは『ブリ』『金目鯛』『生ダコ』『メバチ』『キントキ鯛』の5種類。とくに驚いたのがブリ。切っているところを見せてもらったのですが、あまりの身の大きさに最初ブリだとわからなかったほど。天然のブリで12kgもあるのだそう。

『岩手県山田産 真ガキ』580円

「そのとき揚がっているなかで、なるべく大きな牡蠣を仕入れるようにしている」と、岩手県・山田町で穫れる牡蠣へのこだわりを語る天野さん。天酔では4〜5月ごろの1ヶ月間をのぞいて、1年じゅう牡蠣が食べられるのだそう。冬は真牡蠣、夏は岩牡蠣が旬で、岩牡蠣はもっと大きいとのこと。「牡蠣といえば天酔」と牡蠣目当てに通っている人もいるのだとか。

『天酔らーめん』748円

2022年に開催された相模原のラーメンコンテストで準グランプリを獲得したほどラーメンづくりの実力がある天野さん。店で提供している『天酔らーめん』は多いときで1日50食も出るのだそう。まわりのラーメン屋が店を閉めた深夜に、ラーメンだけを求めて来るお客さんもいるようです。

「ラーメン屋をやればいいじゃない」という声もあるそうですが「それは違うかな」と今のスタンスを崩す気持ちがない天野さん。

醤油のかえしと鶏がらを炊いてつくられた透き通ったスープ。飲んだカラダにすぅ〜っと浸透していくやさしさがあります。

麺は中細のストレートタイプ。想像していたよりもやや硬めに茹でられていて、しっかりした食べ応えがあります。これは飲みの〆だけで食べるのはもったいない!ラーメンだけを食べに来る価値がある一杯です。

「チャーシューにはこだわっている」と話す天野さん。使っている豚肉は相模原のブランド豚『やまゆりポーク』。神奈川県花である『やまゆり』のように、白くきれいな脂肪に仕上がることから名付けられたそう。半日タレに漬け込んで完成させるチャーシューは旨味がじわじわと感じられる味わい。チャーシュー麺やチャーシュー皿といったより楽しむメニューがなかったですが、言ったら使ってくれるかな?天野さん、食べたいです!


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食材へのこだわりと料理人としての自負がひしひしと伝わる天野さん。今回食べた以外にも、前述した相模原産大豆で作られた『ざる豆腐』や相模原の食材を使った『さがみ焼きそば』、地元のブランド豚やまゆりポークの『豚串』など、まだまだ食べたい料理がたくさん!これは何度も通わないといけないですね!

天酔

※情報は取材当時のものです。来店の際は公式情報をご確認ください。

住所
神奈川県相模原市中央区相模原2-2-12
アクセス
相模原駅南口 徒歩2分
営業時間
月~土曜日 19:00〜翌7:00 (LO 料理 翌7:00 ドリンク 翌6:30)
日曜日 19:00〜翌5:00 (LO 料理 翌4:00 ドリンク 翌4:30)
定休日
なし
電話
042-851-3385
Instagram
@sagamihara.tensui
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