神様を祀るお祭り。『おいせの杜神輿保存会 担ぎ手の会』には、まるで神様に導かれたような4人の世話人がいます。
祭りで結ばれる絆 進化した思いが街の未来を形作る
神明大神宮八坂神社例大祭の担ぎ手。『おいせの杜神輿保存会 担ぎ手の会』代表の佐藤 金男さん。
副代表の一条 勝則さん。
会計の田坂 真智さん。
世話人 木下 貴明さんです。
個性豊かな面々ですが、先代から世話人代表を継いだ佐藤さんに選ばれた3人。
「『この祭りを残したい。祭り馬鹿が欲しい』と誘われ、『あ、祭り馬鹿でいいんですか?』って感じで受けました」と木下さん。一条さんは「元々、神輿の連絡員をやっていて『何かできる事があれば』と引き受けました」田坂さんは「神輿の事は楽しいし、お声掛けいただいて『ありがたい』と思いました」と引き受けた理由も様々です。
しかし、この4人は一つの絆で結ばれていました。それが祭りです。
進化した橋本の祭りを作り出す
一条さんは「子ども達が将来『自分の街にはこんな祭りがある!』と、祭りの日には橋本へ帰ってくる。そんな祭りが理想ですね」と将来像を話します。そこに達するには、沢山の担ぎ手がいる事、沢山の人々が見物に来てくれる事。この両輪が祭り成功の鍵となるようです。
その思いは見事に4人に共有されていました。代表の佐藤さんは「お祭りに対する意識の方向性が合致している」といいます。
そんな新メンバーで始めた、祭りの存在や神輿を知ってもらう活動。お正月の新年祭やお酉様などで、神輿の展示とその説明、渡御の様子のビデオ上映、半纏100着計画など、新たに試みました。
それは、この祭りを知ってもらって、担ぐ人、観に来る人、とにかく人を集めたいとの佐藤さんの思いからです。しかし、やってみて分かった事は意外な結果でした。それは、地域の人達なら祭りは知っていて当然という意識が間違えていたこと。実際は、この祭りを知らない人が沢山いました。木下さんはこの結果を受け「こういう活動はとてつもなく大事だと気づいた」といいます。それは、祭りの観衆を意識することができたからでした。一条さんは「今、木頭をやっていて、どう観衆に祭りを楽しんでいただくかを考えますね」と木頭特有の魅せ方に言及します。そして、また来年も見たいと思ってもらえるか、その繰り返しが重要だといいます。
佐藤さんは「子ども達が観に来てくれるのは嬉しい。子ども達がワイワイできれば、親御さんを含め横の繋がりもできますからね。そういう人たちが普段でも挨拶ができるようになる祭りになれば」と祭りに関わった方々のコミュニケーション像まで意識しています。
2024年の夏祭り開催日は?
橋本神明大神宮・八坂神社例大祭は7月27日と28日の2日間開催されます。
橋本神明大神宮例大祭・八坂神社例大祭
7月27日(土)9:00~
御輿、山車 渡御
7月28日(日)9:30~
御輿担ぎ渡御、山車巡行
7月28日(日)15:05~
詳しくは夏祭りの紹介ページでご確認ください。
令和6年 橋本夏祭り情報!(めぐり報 公式サイト)
「祭りをどう続けていくか」から、「観衆への意識とコミュニケーション」へと踏み込んだ思い。その進化した祭りへの思いは、着実に未来の橋本の祭りを作っています。
橋本神明大神宮
※情報は取材当時のものです。来店の際は公式情報をご確認ください。
- 住所
- 神奈川県相模原市緑区橋本6-39-25
- アクセス
- 橋本駅北口 徒歩10分